高校や大学の受験で倍率について気になる方たちもいるはずです。とりわけ、進学先の教育機関が倍率が1倍と発表した場合、「どんな点数でも受かるってこと?」という疑問を抱く人たちもいるでしょう。加えて、そもそも倍率の考え方がよくわからないという方もいるかもしれません。
この記事では、大学や高校の受験に関わる倍率について解説しています。また、「倍率1倍なのに落ちる可能性はあるのか?」という疑問にも言及しているので、これから受験を控えている人たちは参考にしてみてください。
倍率1倍とは?
そもそも倍率とは、定員に占める受験者数の割合で決定されます。倍率1倍とは、学校が受験で募集している人数に対して受験人数が一致している状態を指します。例えば、A高校の募集定員が100名に設定されていて、受験者数が100名だった場合、倍率は1倍となります。以下、倍率の計算方法です。
【倍率の計算式】
受験者数÷募集定員=倍率
(例)100÷100=1
なお、倍率が1倍に達していない状態を「定員割れ」と呼びます。近年では、学費の無償化も進んでいることから、「金銭的な事情で私立の入学を断念する」という問題が解決されて、倍率1倍に届かない高校が増えると言われています。
倍率1倍でも落ちる可能性はある?
残念ながら、高校や大学の倍率が1倍でも落ちる可能性はあります。なぜなら、一定の点数を下回ると不合格になる「足切り」という基準が設けられているからです。
例えば、偏差値60の高校で偏差値30の学生を受け入れても、授業についていけないなどの問題が生じるおそれがありますよね。そのため、入学者の最低基準を定めておくことで生徒の学力水準が極端に低くならないようにコントロールすることもあるわけです。
これに関しては、それぞれの学校によって方針が異なります。倍率が1倍だからといって、受験を舐めていると落ちてしまう危険性があるので注意してください。
倍率計算ツール
なお、だれでも簡単に倍率を計算できるツールを作成したので使ってみてください。
倍率計算ツール
【倍率計算ツールの使い方】
応募人数
と募集人数
を入力します。- 「計算する」ボタンを押すと、倍率が計算されて画面に表示されます。
- 倍率は小数点以下2桁まで表示されます。
定員割れでも落ちることもある
倍率は受験の難易度を考えるうえで重要な指標となります。けれども、倍率が1倍あるいは定員割れだったとしても、落ちることはあります。したがって、自分の学力に応じた適切な進学先を選択することが重要です。学校の先生ともよく相談して、どこにも受からないという状況はなるべく避けましょう。
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