みなさんのなかには、同じ大学ではなく、「学外の人たちとも交流したい」と考えている人たちもいるはずです。いわゆる、「インカレ」と呼ばれる組織では、複数の大学に所属している人たちと関われるようになるので、「サークルよりも面白そう」と考えている人たちもいるでしょう。
しかし、インカレの中には危険な組織も紛れ込んでいると言われています。とりわけ、女性の方は意識しておかないと、恐ろしい目に合うかもしれないので注意が必要です。
この記事では、インカレサークルが危ないと言う理由4選について紹介しています。また、安全なインカレの探し方も紹介しているので、大学生のみなさんは参考にしてみてください。
インカレサークルとは?
インカレサークルとは、所属している大学に関係なく、学生が集まって活動する組織のことです。スポーツ、音楽、ボランティアなどジャンルを問わずに、さまざまな団体が存在しており、学外の人たちと交流できる貴重な場のひとつとして人気なのです。
自分が通っている大学という限られた人間関係に制約されたくない人にとっては、良い選択肢になると考えられます。加えて、他大学の情報を知ることで、自分の大学との差がよくわかるので、将来の備えを検討するのにも便利な団体と言えるでしょう。
インカレサークルが危ないと言われる理由
けれども、インカレサークルの中には、「危ない」と言われている団体もあります。ここでは、その理由を4つの視点から説明していきます。
理由1 飲みサーも多い
インカレサークルの中には、表面上はサークル名通りの活動を行っているように見えても、その実態は飲み会ばかりを行っている所謂「飲みサー」と化しているサークルもあります。
大学に入ると、遅くとも2年目には法律的にお酒を飲むことができる年を迎えるので、浮かれている人も多いかもしれません。なかには、調子に乗るあまり、未成年にお酒を強要したり、酔っている人に過度な飲酒を要求したりする危険な人も出てくるおそれがあるので気を付ける必要があります。
また、飲み会で女性を酔わせることで、性的暴行を起こしている事例が何件もあります。実際に、明治大学のテニスサークル「クライス」では、女子生徒に度数の高い酒を飲ませ泥酔させ、性的暴行を加えていた疑いがかけられています。
理由2 男女の交流を目的している場合がある
インカレのなかには、名称に由来するのではなく、ただ単に男女の交流を目的としているものがあるので注意しなければいけません。
例えば、とある軽音サークルでは、「バンドをやりたい」「楽器が弾けるようになりたい」といった目的ではなく、バンドマンと付き合いたいという理由で、サークルに入っていた学外の学生が何人かいました。「バンドマンと付き合う」という目的を果たした後は、自然と辞めていくわけです。
純粋にサークル活動を楽しみたい場合は、明らかにインカレの活動内容に興味のなさそうな他大学の女子学生が多い場所には気を付けた方がいいかもしれません。
理由3 お金がやたらとかかる
活動費や飲み会代などと称してやたらとお金を徴収するインカレサークルもあるので注意してください。特に、規模が小さく、運営の実態が不明瞭になっている団体は気をつけましょう。
具体的に言うと、学内だけでは人が集まらないため、インカレサークルとすることでお金を巻き上げようとしているケースもあるのです。高額な会費を要求されたり、物品を高値で購入させられる場合もあるので、事前に情報収集することが大切です。
「このお金は何に使われているんだろう?」と疑問を感じたときは、そのままにせずに周囲の人に相談することを忘れないようにしましょう。
理由4 引退した大人が偉そうに関わっている
インカレサークルの中には、OB・OGが引退後も継続的に関わっている団体もあります。一見すると、先輩からのサポートが受けられるのでありがたいように見えますが、若者を小間使いのように支配する大人もいるので気をつけなければいけません。
恐ろしいものになると、カルト宗教やマルチ勧誘の温床となっている危険性もあります。社会人が、インカレサークルに潜入して活動やイベントを通じて学生と親睦を深めていき、徐々に目的の勧誘を行っていきます。
社会経験の乏しい学生にとっては、社会人の言うことを信じ込みやすく、立場も弱いので、断りにくい状況に追い込まれます。学生を狙った悪質な手口が横行している勧誘目的のサークルもあるので、充分に注意が必要です。
安全で人気のインカレを探す方法
憧れのインカレにもたくさんの危険があると知ったら、サークルに入るのをためらってしまう人もいることでしょう。しかし、危険を回避し楽しく大学生活を送るためには以下のような方法があります。
方法1 SNSで口コミを見る
サークルに所属している人から一方的に話を聞くのではなく、情報を集めて自分で危険かどうかを判断する必要があります。現在では、SNSにより簡単に情報を収集できるようになりました。特に、サークルの勧誘が行われる春には、X(旧Twitter)で「#春から〇〇大」というハッシュタグでそれぞれのサークルが活動内容を紹介しています。
明らかに問題を抱えているサークルはそのようなSNSという公の場で、勧誘を行っていないと考えられます。なぜなら、被害にあった人からリポストや引用リポストで内部事情を告発される可能性があるからです。Xで活動紹介を行っているすべてのサークルが善だとは限りませんが、一つの目安として、覚えておくとよいでしょう。
方法2 活動実態を調べる
そのサークルの、規模、母体、運営形態、活動内容をしっかりと調査する必要があります。特に、規模が小さいサークルは注意が必要です。インカレサークルは、多数の大学から集まるので規模が極端に小さいサークルは何らかの問題を抱えている可能性があります。
また、母体がどこの大学かはっきりしていない上に運営形態も不明である場合は、高額なサークル費をとられるなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
具体的にどのような活動をしているか確認することも、危険なインカレサークルを見極めるうえで重要です。勧誘してきた際に、活動目的が曖昧だったり、具体的な活動内容を説明してもらえない場合は、飲み会サークルだったりカルト勧誘が目的のサークルの可能性もあります。
方法3 先輩に聞き込みする
危険なサークルを避ける一番確実な方法は、先輩に聞き込みを行うことです。しかし、大学に入学して間もなくは頼れる先輩もいないことでしょう。大学によっては、学生相談窓口があり、そこでボランティアで活動している大学生の先輩と話す機会を得ることができます。
気になっているサークルがある場合には、そのような場で聞き込みをすることで情報を得られる可能性があります。特に悪名高いサークルについては、噂が広まっているため教えてもらうこともできるかもしれません。
由緒正しいインカレに入ろう
インカレサークルは大学の垣根を超えて交流を広げられることから、魅力的なコミュニティのひとつとなっています。大学のレベルに閉ざされた人間関係よりも、いろんなバックボーンを持っている人がいた方とコミュニケーションを取れるようになったほうが社会では有益です。
しかし、今回ご紹介したようにインカレサークルの中には危険なものもあります。そのため、安全で楽しいサークルライフを送るためには、まずはサークルに入る前の情報収集を怠らず自身で安全かどうかを見極める必要があります。楽しく安全なサークルを見極めて、楽しい大学生活を送りましょう。
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