生徒会演説のコツ3選と今すぐ使える例文テンプレート【中学生&高校生】

生徒会演説のコツ3選と今すぐ使える例文テンプレート【中学生&高校生】

みなさんのなかには、生徒会の役員に立候補しようと考えている人たちもいるはずです。学校の自治を経験することはリーダーシップを養う良い機会です。とはいえ、選挙で投票によって選ばれることが多いため、演説の内容が非常に重要になります。

とはいえ、いざ準備を始めようとしても、原稿を書けずに悩んでいる人たちもいるでしょう。実際のところ、生徒会演説を上手に実施するには、どうすればよいのでしょうか?

この記事では、生徒会演説を成功させるための3つの重要なポイントと、すぐに使える例文テンプレートを紹介します。中学生や高校生の皆さん、ぜひ参考にしてみてください。

目次

生徒会演説のコツ3選

さて、生徒会演説をうまく実施するには、具体的にどうすればよいのでしょうか?

ここでは、3つのコツを紹介していきます・

その1 結論ファースト

第1に、演説をよりわかりやすく伝えるためには、結論を最初に伝えましょう。具体的には、次のような構成が望ましいです。

生徒会演説を考えるときの基本構成:①結論→②理由→③具体例→④結論

結論に至るまでのプロセスが長引くと、聞いている側は飽きてしまいます。「結局のところ、何が言いたいんだろう?」という疑問を持ったまま話を聞くよりも、「どうして、その結論に至ったのだろう?」という興味を抱かせたほうが話が入ってきやすいと考えられます。

コツ2 感情に訴えかける

第2に、学生たちの感情に訴えかけるのも生徒会演説の重要な技法です

私たちは物事を理解しても行動できないことがあります。すなわち、感情が邪魔をするわけです。例えば、早起きしないといけないとわかっていても、二度寝することがありますよね。彼氏と別れないといけないとわかっても、寂しくて先伸ばしにすることがあるはずです。

要するに、論理的に納得できるような言葉を聞いても、感情で共感していないと「応援したい」とはならないケースもあることを忘れてはいけないのです。

具体的には、自分が心の底から思っていることをちゃんと言葉にすることです。生徒会に入りたい理由もそうですし、公約の内容にも自分なりの物語をちゃんと反映させた言葉の使い手になれるよう自身の気持ちと向き合いましょう。

コツ3 他の人に聞いてレビューをもらう

第3に、自分で書いた原稿を読み上げるのを他人に聞いてもらい感想をなるべくもらいましょう

演説の違和感を客観的に評価してもらうことでブラッシュアップを行うことができます。実際に、自分で作成した文章の問題点を発見するのは至難の技です。両親や兄弟、信頼している友達に演説を聞いてもらい、率直な意見をもらうようにしましょう。

生徒会演説で今すぐ使える例文テンプレート

1. 挨拶

「みなさん、こんにちは。◯◯学年◯◯クラスの(名前)です。本日は、生徒会選挙に立候補するにあたり、私の思いやビジョンをお伝えさせていただきます。」

2. 自己紹介と背景

「私は(クラブや学校での活動経験)を通して、(学校生活で学んだことや感じたこと)を実感してきました。これまでの経験から、(感じた課題や改善の必要性)に気づき、生徒会に立候補することを決意しました。」

3. 立候補の理由と問題意識

「私が立候補した理由は、(改善したい課題や現状の問題)です。学校を(より良い方向に改善するビジョン)ためには、(具体的なアクションや変革の提案)が必要だと感じています。」

4. 具体的な目標と提案

「私が生徒会に選ばれた際には、次の3つの目標を掲げ、具体的な行動を取っていきます。

  1. (目標1:具体的な改善提案)
     (この提案によって得られる利点や期待される効果)
  2. (目標2:コミュニケーションや連携に関する提案)
     (この提案によってどのように学校生活が改善されるか)
  3. (目標3:新しいイベントや制度に関する提案)
     (具体的なアイデアや取り組みの内容)」

5. 感情的共感と個人的なメッセージ

「学校は、みんなにとって(かけがえのない場所、学びの場)です。私の願いは、(学校生活をどのように改善したいか、みんなにどんな経験をしてほしいか)。もし、みなさんも同じように(共感できる願いや思い)があるなら、ぜひ一緒に(具体的なビジョンを実現すること)のために協力してほしいと思います。」

6. 結びと未来への呼びかけ

「私は、(皆さんへのコミットメント)をお約束します。どうか私に、そのチャンスを与えてください。そして、みんなで一緒に(学校や未来をどう良くしていきたいか)を創り上げていきましょう。ご清聴、ありがとうございました。」

上記のテンプレートに従って、例文を作ると以下の通りです。

1. 挨拶

「みなさん、こんにちは。3年2組の(山田太郎)です。本日は、生徒会選挙に立候補するにあたり、私の考えや具体的な目標をお伝えさせていただきます。」

2. 自己紹介と背景

「私はサッカー部に所属しており、チームでの活動を通じて、仲間と協力する大切さや目標に向かって努力することの意義を学びました。また、学校生活の中で感じたのは、もっと全員が意見を言いやすく、みんなが活躍できる場があれば、さらに楽しい学校生活が送れるのではないかということです。そこで私は、そんな環境を作りたいと思い、生徒会に立候補しました。」

3. 立候補の理由と問題意識

「私が立候補した理由は、みなさんが感じている小さな問題や要望を、もっと迅速に対応できる生徒会を作りたいからです。例えば、昼休みの使い方や、学校行事の内容について、もっとみんなの声を反映させることができると考えています。また、学校行事の際にもっと生徒が参加しやすくなるようなアイデアを提案したいと思っています。」

4. 具体的な目標と提案

「私が生徒会に選ばれた際には、次の3つの目標を掲げ、具体的に行動していきます。

  1. 学校内のコミュニケーションを増やす場の提供
     昼休みに気軽に相談や意見を言える『生徒会カフェ』のような場を設け、全校生徒の意見をもっと吸い上げられるようにします。
  2. 行事の企画をよりみんなの手で作り上げる
     文化祭や体育祭の企画にもっと多くの生徒が参加できるように、生徒からアイデアを募り、それを形にするプロジェクトチームを作りたいと考えています。
  3. 学校の環境改善
     学校内の掲示板をよりわかりやすく改善し、部活動や学校行事の情報を簡単に見つけられるようにすることで、みんなが参加しやすくなる環境を作ります。」

5. 感情的共感と個人的なメッセージ

「学校生活は、みんなにとってかけがえのない大切な時間です。私が目指すのは、みんなが『この学校にいて良かった』と心から思えるような環境作りです。もっと意見を言いやすく、もっと活動に参加しやすい学校にするために、みなさんの力を貸してください。」

6. 結びと未来への呼びかけ

「私は、全力でみなさんの声を聞き、行動に移していくことをお約束します。どうか私にそのチャンスをください。そして、みんなで一緒に、私たちの学校をさらに素晴らしい場所にしていきましょう。最後までご清聴いただき、ありがとうございました。」

生徒会演説をするときの注意点

なお、生徒会演説を実施するときの注意点も把握しておきましょう。

注意点1 格好つけすぎない

はじめに、演説時には格好つけすぎないようにしましょう。役者ばりのテンションで自分に酔いしれるように演説する様子は周りから見ると滑稽に見えてしまいます。聞いている人によって自然な雰囲気になるように肩の力を抜いて、ありのままの自分で精一杯、演説に臨むことを推奨します。

注意点2 豹変しない

続いて、生徒会の役員選挙に出るからといって、日頃とは全く違う自分になるのは御法度です。いうまでもなく、自分の利益のためにスタイルを変えれば、「生徒会の役員になりたいからといって急に態度がいつもと変わるのは信用できないよね」と非難されるおそれがあります。

注意点3 原稿を棒読みしない

最後に、原稿はなるべく暗記しましょう。手元の文章を読み上げると、棒読みになりがちで感情が入りづらいの注意しなければいけません。覚えるのが苦手な方は暗唱を繰り返すことをおすすめします。反復が暗記の基本です。1文字も間違えないというよりも伝えたいことの本質を考えるのも有効です。

面白いことも大切

人々の興味を引くには、ユーモアも大切です。真面目すぎると、周りからは「とっつきづらい」という印象を持たれてしまいがちなので、原稿にはある程度の面白さも必要です。いわゆる、緩急をつけるではありませんが、真剣と小ボケをバランスよく含むことで魅力的な演説ができるようになります。

最初からなんでも上手にはできないかもしれませんが、聞いてくれる人の立場になって、創意工夫を繰り返し続けていくことで演説はできるようになります。多少の緊張感も大事です。みなさんの演説がよりよいものになることを願っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次