部活に熱心すぎる親の特徴3選|保護者がでしゃばるときはどうすればよい?

部活に熱心すぎる親の特徴3選|保護者がでしゃばるときはどうすればよい?

部活動を日々頑張る学生さんにとって親の存在はありがたいものです。練習や大会の送迎や応援はとても励みになるでしょう。しかし、なかには、試合を自分の親に見に来て欲しくないと感じたり、部活内のメンバーの保護者たちの圧を感じてしまったりという経験をしている人もいるのではないでしょうか。

「親や保護者がでしゃばりすぎて部活動が楽しくない」や「熱心になりすぎると困るけど、助けてもらってるから言い出せない」などの悩みを抱えた方々もいるかと思います。

そこで本記事では、以下について解説します。

  • 部活に熱心すぎる親の特徴
  • 保護者が出しゃばるときの対処法

本記事が悩んでいる方々の一助になれば幸いです。小学生から大学生まで運動部に所属し、さまざまな保護者に悩んだ経験を持つ筆者が、実体験も交えて解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

部活に熱心すぎる親の特徴3選

そもそも部活に熱心すぎる親には、どのような特徴があるのでしょうか?

一概には言えませんが、ここでは3つの特養について説明していきます。

特徴1 こどもへの執着が強い

第1に、部活へ熱心すぎる親の特徴として、まずは子どもへの執着心が強いというのが挙げられるでしょう。子どもへの執着心が強いと、子どものことばかりに気を取られ、周りが見えなくなってしまいます。

執着心は視野を狭くし、周囲への影響、さらには自分の子どもの気持ちまでもが置き去りになってしまうこともあります。自分は子どものためを思って行動しているつもりが、かえって子どもの負担やプレッシャーになってしまうことも少なくありません。

例えば、子どもの学校生活や友人関係、勉強・部活動の成績など何に対しても過干渉になります。

また、部活動の方針などに口出しをし、周りのチームメイトにも影響を与えかねません。こういったケースは、子育て以外に熱中できることがない親に見られることが多いです。子離れできず、いつまでも私がいないとダメなんだと思い込んでいます。

子育てこそが自分の役割であり、その役割を全うしようと必死になり過ぎてしまうのです。子育て以外で趣味活動や他の熱中できるものがあれば、子どもへ執着し過ぎず、適度な距離感で関わっていけるでしょう。

特徴2 自分の失敗を気にしている

第2に、過去の自分の失敗を気にしているという点も、部活に過干渉になる親の特徴に当てはまります。過去の自分の失敗を気にし、子供には同じような失敗をさせたくないと必死になるあまり、ついつい口を出してしまうのです。

例えば、自身が大会や発表会で失敗した経験を持つ場合、子供に更なる練習を強要するなどが挙げられます。自身の失敗にどこか折り合いが付いていない場合、そのような失敗を回避しようと子供へも過干渉になりやすいでしょう。

特徴3 子どもの成功は自分の成功

第3に、子どもの成功こそが自身の価値だと思ってしまう親も、部活へ熱心になり過ぎる親に当てはまる特徴です。このような保護者は、自分の子どもを活躍させるために必死になり過ぎる傾向があります。

例えば、自分の子どもを試合に出してもらえるように、頻繁に部活に顔を出す、指導者に媚を売る、自分の子どもを売り込むなど様々です。

これは、実際に筆者が経験したことですが、自分の子どもを成功させるためなら、時として周りを下げることも厭わない親がいます。

筆者のひとつ下の学年の保護者が出しゃばる人が多く、自分の子どもたちの代を試合で使ってもらえるようにさまざまなことをしていました。練習試合は毎回観戦し、失敗した他のチームメイトへ野次を飛ばしたり、時には通常の練習にも顔を出して最後まで居座ったりといったこともありました。

さらにひどいのは、練習に現れ、他のチームメイトを叱責するといったこともありました。また、大会の宿泊先では、毎回進んで指導者のお酌をしに行っていたのです。挙句の果て、ルールを捻じ曲げ、規定の年齢に満たない弟や妹まで入部させたり、試合のメンバーに登録させたりしました。

子どもの成功=自分の成功だと思っている親は、周りに与える影響を考えずに暴走する傾向があります。

保護者がでしゃばるときはどうすればよいのか?

ここまで、部活に熱心すぎる親に見られる特徴をご紹介してきました。ここからは、保護者がでしゃばる時の対処法をご紹介します。主な対処法としては以下の3つがあります。

対処法1 他の保護者に相談する

中々自分の親に言い出せないという方もいるのではないでしょうか。そんな時には他の保護者に相談するというのは、有効な手段の一つと言えます。同じ年代の子どもがいる親として、親身に相談に乗ってくれる可能性が高いです。

そして、このような複雑な内容を相談するのは、ある程度の信用が必要になります。自分を信用し、相談してくれたとなれば、なんとか力になろうと向き合ってくれるでしょう。

また、他の保護者に相談することで、親の立場からの意見や考え方を理解することができます。親の立場からの考え方がわかれば、解決の糸口が見つかりやすいです。それだけでなく、保護者も子どもの立場での考えを知ることができるため、保護者も新たな気付きを得ることができます。

親・子どもの相互理解につながるため、同じチームメイトの保護者で信用できる人がいたら、その人に相談してみるのもいいでしょう。

対処法2 指導者や学校に相談する

指導者や学校に相談するのも良い対策です。指導者や学校に相談すると、解決のために対策を打ってくれる可能性が高いです。大概の場合は、指導者も親がでしゃばることに対して少なからず問題意識を持っています。

まして、過度な練習を強要されたり、プレッシャーを感じていたりなど、あなたの心身に悪影響を及ぼすような場合は、親と直接話してくれる可能性もあります。

また、学校側で活動の方針や日頃の活動の様子などを明確にし、親の心配を防ぐなどの別方面からのアプローチも期待できます。指導者や担任の先生など、話しやすい身近な大人に相談してみましょう。かえって知り合いに相談しづらい場合は、スクールカウンセラーなども上手く活用しましょう。

対処法3 親と直接話す 

難しいことかもしれませんが、いちばん手っ取り早く、正確なのは、親と直接話すことです。直接話すことで、お互いの気持ちを理解できます。親からすれば子どものために良かれと思ってしてきたことが、子どもには負担になっているとわかれば、改善してくれることもあります。

この時の伝え方のポイントとしては以下のとおりです。

  • 日頃の感謝を伝える
  • 前向きな言葉を伝える

毎日ユニフォームの洗濯やご飯の準備、試合への送迎や応援など、日頃のサポートには真摯に感謝の気持ちを伝えましょう。その上で、自分の力でできることは自分で頑張ってみたい、自己管理をして成長していきたいと前向きな気持ちを述べると理解してもらいやすいです。

もちろん、自分の力だけではできないこともあるため、これからもサポートをお願いしたいという旨を伝えられると、親も悪い気はしないでしょう。改めて自分の気持ちをしっかり伝えると、親が気づかない間に子どもが成長していることがわかるはずです。

適度な距離感がこどもを自立させる

部活にでしゃばる親や保護者の特徴と対処法を説明してきました。

  • 部活に熱心すぎる親の特徴として、子どもへの執着心が強かったり過去の自分の失敗を気にしていたりなど、子どものために良かれと思って一方通行になっている場合がある
  • 子どもの成功と自分の価値を紐づけして手段を選ばない親もいる
  • 対処法として他の保護者や学校側など身近な大人に相談する
  • 親と直接話して自分の気持ちを伝えることも大切

親も子どももお互いの意見や考え方を尊重し、相互理解できれば、より日々の生活が充実したものになります。

また、適度な距離感というのも大切です。何でもかんでも手出し・口出しをしてしまうと、子どもの成長の機会を奪ってしまうことになりかねません。たまには適度な距離を保って見守りに徹するというのも必要です。

部活動は同じ目標に向かって仲間と共に成長できる、学校生活の醍醐味とも言えます。辛いこともありますが、このような経験が今後の自分の財産になります。皆さんが理不尽な大人に負けずに、楽しく充実した学校生活を送ることができるよう、応援しております。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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