高校で部活に入らないメリットとデメリット|部活に入らない子の特徴も考察

高校で部活に入らないメリットとデメリット|部活に入らない子の特徴も考察

高校に進学した際に、部活の入るかどうかについて悩んでいる人たちもいるはずです。冷静に考えると、部活に入ったのにもかかわらず、途中でやめると学校の人間関係にも影響するおそれがあるため、慎重に判断したいですよね。

この記事では、高校で部活に入らないメリットとデメリットについてまとめています。また、部活に入らない子の特徴にも言及しているので、これから部活の入部や退部を含めて検討している人たちは参考にしてみてください。

目次

高校で部活に入らないメリット

さて、高校生活で部活に入らないことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、高校で部活に入らないメリットを3つ紹介します。

メリット1 自由な時間を確保できる

第1に、高校で部活に入らないことで平日の放課後や土日の時間を自由に使えるようになります

通常、部活に入部すると、平日は毎日放課後の活動があり、土日も少なくともどちらかは活動することにあると考えられます。特に、強豪校の体育会系は部活中心の生活になりやすいので、自由な時間は必然的に減っていきます。

だからこそ、部活に入らなければ、その分の時間が生まれるわけです。自由な時間を趣味に投下するのもよいですし、学校が許可しているならばアルバイトでお金を稼ぐのもよいでしょう。加えて、受験勉強に集中するのも選択肢のひとつです。

時間は命そのものですから、その使い方次第で人生が大きく変わるでしょう。

メリット2 人間関係のストレスがない

第2に、部活の先輩や後輩、顧問との人間関係から生まれるストレスがないのもメリットのひとつです

部活は特定の目的を持っているコミュニティですから、所属している人たちとの関係性が重要です。活動内容それ自体が楽しくても、人との関わりがうまくいかずに悩んでいる人たちはたくさんいます。特に、顧問との相性が悪くて学校生活が辛いという人たちもいるんです。

けれども、部活をやらなければ、その分だけ人間関係は減りますから、他人とのコミュニケーションで悩ませられる機会は減るという良さがあります。

メリット3 お金がかからない

第3に、部活に入らないことでお金がかからないというメリットはあります

とりわけ、野球部やサッカー部などの体育会系の部活では、道具はもちろん、遠征費用などの何かと出費が重なりがちです。強豪校で部活での功績が未来に活かせるならともかく、中途半端な実力の部活にお金をかえるのは「費用対効果」が悪いという見方もあるでしょう。

また、部活の休みでも部員と遊びに行く機会も増えていきます。「先輩が後輩の食事を奢る」という文化が根付いている部活ならば、1回の食事でも費用は何倍にも膨れ上がるケースがありますから金銭的に悩むこともあるのです。

高校で部活に入らないデメリット

一方で、高校で部活に入らないデメリットには、どのようなものがあるんでしょうか?

デメリット1 友達ができづらい

第1に、部活に入らないことで、友達ができにくいというデメリットがあります。部活はクラス以外の友達や先輩や後輩などさまざまな人と交流ができる場です。部活に入ることで、学校内での交友関係が広がり多くの友達ができる可能性が高まります。

しかし、部活に入らないことでさまざまな人との交流の機会が失われます。

そのため、交友関係もクラス内に限定され、新しい友達ができにくいという難点もあるわけです。また、共通の目的を持って何かを頑張ることで生まれる絆もあります。それを味わえないのは学生生活を損しているという見方もあるでしょう。

デメリット2 体力がつかない

第2に、部活に入らないことで日常的に運動する機会が少なくなって、基礎体力が低下するというデメリットもあります。運動部に入部したら当然毎日のように運動をしますが、一部の文化部でも基礎体力が必要となるため簡単なトレーニングをすることはあります。

毎日運動や活動をしていくことで、運動をすることが習慣づけられるため体力が向上します。部活に入らないと自主的に運動に取り組まない限り運動をする機会はありません。したがって、部活をやらない選択をした結果、若いうちに基礎体力をつけることができないという難点があるのです。

デメリット3 学校生活の思い出が少なくなる

第3に、学校生活の思い出が部活に入った人と比べると少なくなるおそれがあります

青春時代はあっという間に過ぎ去っていきます。それでも、何かに熱中したことは人生の財産として、いつまでも心の中で良い思い出となります。部活はその典型例であり、大会で勝利したことや仲間と過ごしたことなど、振り返ったときに懐かしめることができるのも醍醐味なのです。

しかし、「部活に入らない」という選択をすれば、そのような思い出を作るきっかけが減るのは確かです。もちろん、クラス行事やアルバイトの仲間など、つながりを作るのは部活だけではありませんが、目標を共有して一緒に頑張るからこそ培われる思い出もあるのです。

部活に入らない子の特徴

なお、部活に入らない子たちには、それぞれに特徴があると考えられます。一概には言えませんが、ここでは3つの視点から説明していきます。

特徴1 集団行動が苦手である

はじめに、帰宅部を選択する人は集団行動が苦手であると考えられます。

繰り返しになりますが、部活は集団ですから一定の規律があります。それを守らないと、組織ですから成り立たないわけです。しかし、そのルールが煩わしいと感じる人もいます。その人たちからすると、部活で縛られるのはストレスですから入る選択肢はないわけです。

特徴2 めんどくさい

続いて、そもそもめんどくさがりの人は部活のような習慣的な活動は向いていません。

いうまでもなく、部活は決まった時間で活動が実施されるため、一定のリズムで自己管理できないと、継続できません。ましてや集団行動ですからだらしないと、みんなに迷惑をかけることになります。だからこそ、めんどくさがりには部活は合わないので入らないわけです。

特徴3 他にやりたいことがある

最後に、部活以外にやりたいことがある人もいます。

特に、進学校で良い大学を目指している人は部活よりも勉強を重んじている人が多いです。また、芸能や趣味など学校以外に活動している場所を持っている場合もあるでしょう。その意味では、帰宅部だから何もしていないと決めつけるのはよくありません。

必ずしも部活に入らなくてもいい

部活は学校生活の選択肢のひとつに過ぎません。両親が部活を頑張っていた場合、「高校生なのに部活に入らないなんて大丈夫か?」と心配することもあるかもしれませんが、今の時代は活動の仕方は自由であり、自分で選ぶことが大切です。

誰かに何かをやらされる受け身の状態で部活をやったとしても、得られるものは多くありません。忍耐強さは大事な資質ですが、それはあくまでも、自分がやりたいことから出発して培うべきなのです。必ずしも部活に入ることが全てではないことを忘れないでください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次