部活の親しくない先輩への引退メッセージを考えるポイント【例文付き】

部活の親しくない先輩への引退メッセージを考えるポイント【例文付き】

部活の先輩が引退するときに、後輩で寄せ書きを作成して渡すことがありますよね。とりわけ、部活動を一生懸命頑張ってきた人たちにとって「引退」は大事な節目ですから、メッセージの内容も思い出として残り続けるものです。

けれども、仲が良い人ならともかく、あまり関わりのなかった人にメッセージを書くのは大変です。かと言って、淡白な内容になってしまうと、相手からネガティブに思われるのも嫌ですよね。実際のところ、あまり関わりのない先輩にどのような言葉を贈るのがよいのでしょうか?

この記事では、部活の親しくない先輩宛の引退メッセージを考えるポイントを解説しています。また、具体的な例文も紹介しているので、寄せ書きの内容が決まらない人たちは参考にしてみてください。

目次

部活の親しくない先輩への引退メッセージを考えるポイント

さて、親しくない部活の先輩に対して引退のメッセージを書くときに、どのようなことを意識するのがよいのでしょうか?

ここでは、上手な言葉を贈るために役立つ3つのポイントを紹介します。

その1 シンプルかつ丁寧な内容にする

第1に、メッセージはシンプルかつ丁寧な内容にするよう心がけましょう

そもそも相手との関係性が希薄であるにもかかわらず、気を遣って長文を作るのは不自然です。相手からしても、親しくない後輩から引退時に長いメッセージをもらったら驚くに違いありません。

したがって、短文でも礼儀正しい文章を書くのが適切であると言えます。距離感のある他人だからこそ、丁寧な言葉は存在感を出さずにバランスのよい仕上がりになるはずです。

その2 感謝の気持ちを伝える

第2に、お世話になった感謝の気持ちを言葉で伝えましょう

いくら関わりの少なかった先輩だったとしても、これまで自分が所属している部活を支えてくれたことに対して恩を感じるのは大切です。形式的な「ありがとうございました」ではなく、自分なりに先輩が果たしてきた部活動への貢献に敬意を持って、感謝の気持ちを言葉にしましょう。

その気持ちが伝わったとき、親しくなかったとしても、あなたに対する印象はとてもよくなるはずです。大袈裟な嘘くさい感謝はナンセンスなので注意が必要ですが、これを機会に先輩の存在をよくよく考えてみましょう。

その3 尊敬の気持ちを表現する

第3に、先輩に対して尊敬の気持ちを表現するのもメッセージとして有効です

もちろん、親しくない相手を尊敬するのは心理的に難しいことに違いありません。それでも、相手の良いところを見つけて言葉にできる人は周りから好かれるコミュニケーション能力を身につけられます。

仲が良くなかったとしても、これまで先輩の姿を部活で見てきているはずです。その記憶から先輩自身も自覚しやすい長所を称えるような言葉を考えてみましょう。

引退メッセージを書くときの注意点

なお、ほとんど関わりのなかった先輩に引退メッセージを書くときに注意すべきことが5つあります。

引退メッセージを書くときの注意点

  • 注意1 無理して相手とのエピソードを記述しない。
  • 注意2 自分の親しくない先輩と仲が良い子のメッセージとのバランスを考える。
  • 注意3 誰かに書かされた感が出るような淡白な文章を使わない。

上記の気を付けるべきを意識すれば、メッセージを作成するにあたってトラブルになることもないと考えられます。やはり、人間関係なので、ちょっとした気配りのなさがきっかけで変な空気になってしまうおそれもあるので、丁寧に言葉を選びましょう。

親しくない先輩に送る引退メッセージの例文

実際の文面を考えるにあたって参考になりそうな例文をいくつか紹介します。

例文1

「先輩、これまで部活を引っ張ってくださりありがとうございました。普段はあまり話す機会がありませんでしたが、先輩の頑張りを見て、自分ももっと努力しようと思えました。これからもご活躍をお祈りしています。」

例文2

「先輩、長い間お疲れ様でした。お話しする機会は少なかったですが、部活での真剣な姿勢が印象に残っています。次のステージでも、素晴らしい道を歩まれることを願っています。」

例文3

「先輩、引退おめでとうございます。いつも冷静に取り組む先輩の姿勢から学ぶことが多かったです。これからもご健康とご多幸をお祈りしています。」

例文4

「先輩、今までありがとうございました。直接お世話になることは少なかったですが、先輩の背中を見て頑張れました。新しい道でもご成功をお祈りしています。」

例文5

「先輩、長い間お疲れ様でした。お話することは少なかったですが、先輩の努力が後輩にも良い影響を与えていたと思います。これからもお元気でご活躍されることを祈っています。」

例文6

「先輩、引退おめでとうございます。あまり交流はありませんでしたが、部活での先輩の行動から多くを学びました。今後のご健闘をお祈りいたします。」

例文7

「先輩、これまでのご指導ありがとうございました。直接の接点は少なかったですが、先輩の姿勢を見て刺激を受けました。これからも新しい挑戦を応援しています。」

例文8

「先輩、お疲れ様でした。日々の練習での先輩の姿勢が印象的で、私たち後輩にとって励みになりました。次のステップでもご成功をお祈りしています。」

異性の場合でも同じスタンスでよい

相手が異性だった場合でも同じスタンスでよいと考えられます。男女などの性別を意識すると、かえって不快感を与えてしまうおそれがあります。なかには、「この子、私に気があるのかもしれない」と誤解を与えてしまうかもしれません。

したがって、男性や女性などにかかわらず、関わりのほとんどなかった先輩に対しては、シンプルかつ丁寧で感謝と尊敬の気持ちをまとめた引退メッセージを作成するよう心がけましょう。距離感のある相手ですから、深入りせずに他の人たちのメッセージともうまく合わせて内容を考えてみてください。

卒業時のメッセージにも使える

上記で紹介した親しくない先輩への引退メッセージを考えるポイントは中学や高校を卒業するタイミングの言葉にも活用できます。よく卒業アルバムの寄せ書き欄に流れでメッセージを書くシーンがありますが、部活に入っているならば自分にもその機会が巡ってくる可能性は十分にあります。

また、相手を不快な気持ちにさせたり、違和感を持たせたりするのが心配な方は、家族や友達に内容を見てもらいましょう。学校を卒業して社会に出ても、冠婚葬祭の場面で関わりの薄い相手にメッセージを送らないといけない場面はあります。

だからこそ、中学や高校のうちから上手な言葉選びを意識しておけば、大人になってからも使えます。親しくない相手に対する心配りの仕方をマスターしましょう。

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この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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