高校1年生なのに部活を辞めたい理由|親や先生への説明方法やタイミング

高校1年生なのに部活を辞めたい理由|親や先生への説明方法やタイミング

みなさんの周りには、高校1年生で部活に入ったばかりなのに、もうすでに退部を検討している人たちもいるはずです。まだ始まったばかりなのにもかかわらず、「部活を辞めたい」と思うなんて理解ができないという気持ちになることもあるかもしれません。実際、そこにはどのような背景があるのでしょうか?

この記事では、高校1年生なのに部活を辞めたい理由を考察しています。また、実際に退部しようと考えている人たち向けに親や先生への説明方法や適切なタイミングについても紹介しているので、これから部活をやめようと考えている人たちは参考にしてみてください。

目次

高校1年生なのに部活を辞めたい理由

さて、高校1年生で部活に入ったばかりにもかかわらず、退部を検討するのはどうしてなのでしょうか?

一概には言えませんが、辞めたくなる理由を4つ紹介します。

理由1 人間関係がうまくいかない

第1に、人間関係がうまくいかないために部活を辞めようとしているのかもしれません

高校に入学して間もない時期は、新しい環境での人間関係を築かなければいけません。けれども、なかには、うまく適応できずに友達作りを失敗してしまうケースもあります。特に、部活動は先輩や顧問との関係もありますから、思っている以上に複雑なコミュニケーションが求められます。

そのため、部活の内容は好きでも人との関わりでうまくいかずに、続けるのが困難になる場合もあるわけです。実際、人間関係は一度、失敗すると、関係を再構築するのは難しいので、「部活をやめたい」という気持ちになるのも無理はないのです。

理由2 新しいことに興味を持った

第2に、部活以外の新しいことに興味を持ったことから退部を検討する人たちもいます

高校生活が始まると、これまで知らなかった世界が広がります。新しい授業や学校行事、校外活動などを通じて、自分の興味や関心が変化することもあるでしょう。すなわち、中学時代から続けてきた部活動よりも、新たに出会った分野に魅力を感じる場合があるのです。

例えば、文化祭の準備を通じて演劇に興味を持ち、演劇部に入りたいと考えるかもしれません。または、アルバイトができるようになる年齢になることから、その方面に力を注ぎたいと思うこともあるでしょう。このように新しい興味が芽生えることで、自分の可能性を広げたいという思いから、部活を辞めることを考える生徒もいます。 

理由3 レベルの違いを痛感した

第3に、入部した際に周りとのレベルの違いを痛感したことで継続できないと判断する人もいます

中学校の部活では活躍できたとしても、高校で同じようにはいかないこともあります。とりわけ、強豪校に入学した場合、各地の実力者が集結するので、練習時に自信を喪失するのも珍しくないのです。追いつけるレベルならともなく、圧倒的な差を一度、感じてしまったら、続けらなくなることもあります。

また、練習量や活動時間が増えることで、体力的についていけなくなる場合もあります。レベルの差を埋めるために努力を重ねても、なかなか結果が出ないと感じると、徐々にモチベーションが低下していくかもしれません。このような状況が続くと、「部活動を辞めたい」という思いが強くなっていくのです。

理由4 学業との両立が難しい

第4に、学業との両立が難しくなり、勉強するために部活をやめようと考える人もいます

例えば、高校1年生で最初に受けたテストがあまりにも悪かった場合、将来のことを考えて部活よりも勉強に打ち込みたいという意識に変わることもあり得ることです。特に、「有名な大学に進学したい」と思っている場合、できるだけ早く受験対策をしたほうがよいと思うのは自然なことです。

部活の推薦など、大学進学に繋がるような実力がないならば、早々に見切りをつけて退部を検討するのは賢い判断とも言えるかもしれません。

部活を辞める適切なタイミング

部活をやめるタイミングは、個人の状況や部活の種類によって異なります。しかし、一般的には以下のようなタイミングが適切だと考えられています。

・学期の区切りや長期休みの前後

これは、新しい環境に適応するための時間に余裕があるからです。また、早めに決断することで、自分の進路や新しい活動に向けて準備する時間も確保できます。

・大会や発表会の後

これは、チームへの影響を最小限に抑えられるからです。また、引き継ぎや後輩の指導が必要な場合は、それらが完了してからの方が望ましいでしょう。いずれにせよ、突然辞めるのではなく、周囲と相談しながら慎重に決めることが大切です。

親や先生への説明方法

部活を辞める決断をした後、親や先生に伝える必要があります。理解してもらうことはかなり勇気がいりますよね。この時、どのように説明すればよいのでしょうか。まずは、自分の気持ちを整理し、辞めたい理由を明確にしましょう。感情的にならず、冷静に状況を説明することが大切です。

親の場合

親に説明する際は、まず適切なタイミングを選びましょう。家族全員が落ち着いている時間帯が望ましいです。部活を辞めたい理由を具体的に説明し、今後の計画についても話し合いましょう。親の意見にも耳を傾け、建設的な対話を心がけることが大切です。

また、部活を辞めた後の時間の使い方についても提案できると良いでしょう。例えば、学業に力を入れる、新しい趣味を見つけるなど、前向きな計画を示すことで、親の理解を得やすくなります。あなたを心配して反対する可能性もありますが、丁寧に伝えることで最終的にはわかってくれるはずです。

先生の場合

顧問の先生に相談する際は、事前に面談の時間を設けてもらうのがよいでしょう。放課後や休み時間など、ゆっくり話せる時間を確保することをおすすめします。

また、部活動に対する気持ちや、辞める決断に至るまでの葛藤についても率直に話すことで、一緒に良い解決策を見つけられるかもしれません。

自分の気持ちや状況を丁寧に説明し、先生のアドバイスも聞きましょう。部活動をやめた後の学校生活についても相談し、円滑な引継ぎができるよう協力を求めることが大切です。

推薦入学の場合でも辞められるのか?

推薦入学で入学した場合、部活動の継続が条件になっていることがあります。このような場合、簡単に部活を辞めることは難しいかもしれません。

しかし、健康上の理由や学業との両立が困難な場合など、やむを得ない事情があれば、学校側と相談の上で部活動をやめることも可能です。ただし、推薦入学の条件を破ることになるため、慎重に対応する必要があります。

まずは担任の先生や進路指導の先生に相談し、状況を説明しましょう。学校側と十分な話し合いを行う際には、代替案を提示するなど、誠意ある対応をすることが大切です。

本当に嫌なら勇気を出してやめよう

部活動を続けるかどうかは、最後は自分自身で決断することが重要です。周囲の期待や義務感だけで続けるのは、長期的には心身の健康を害する可能性があるなど良い結果を生みません。本当に嫌だと感じるなら、勇気を出して辞める決断をすることも大切です。

部活を辞めた後も、その経験は必ず自分の糧となります。新たな挑戦や自己成長の機会として捉え、前向きに歩んでいくことが重要なのです。自分らしい高校生活を送るために、勇気を持って行動することを忘れないでください。

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この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

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