ダメな部活顧問の特徴3選|おかしいと気づいたときはどうすればよい?

ダメな部活顧問の特徴3選|おかしいと気づいたときはどうすればよい?

一般的に、中学校や高校の部活動には、部員たちの面倒を見る顧問がいます。スポーツの指導以外にも、チーム全体の雰囲気作りにおいても重要な役割を持っているため、「顧問の先生がどのような人物なのか?」は入部前にしっかり見極める必要があります。

実際、顧問の性格が歪んでいると、部活があるたびに嫌な気持ちになるため、学校生活それ自体にネガティブな影響があります。この記事では、「ダメな部活顧問の特徴」について考察しています。また、「おかしいと気づいたときはどうすればよいのか?」という疑問にも言及しています。

これから部活を始めようと考えている人たちは参考にしてみてください。

目次

ダメな部活顧問の特徴3選

さて、ダメな部活顧問とは、具体的にどのような人物なのでしょうか?

ここでは、その特徴を3つの視点から説明していきます。

特徴1 特定の部員をひいきする

第1に、合理的な理由がなく、特定の部員をひいきするのはダメな顧問の典型例です

えこひいきは部員のモチベーションを下げる行為です。顧問として部員たちの面倒を見るならば、平等に接するのは基本原則であると言ってよいでしょう。最悪の場合、えこひいきによってチーム全体の雰囲気が悪くなって、顧問から気に入られている部員がいづらくなってしまうおそれもあります。

無論、ひいきするだけの理由がある場合もあります。例えば、サボってばかりいる人よりも頑張っている人を優遇するのは仕方のないことです。だれにでも同じ対応を取ることが正しいわけではないのです。

けれども、個人の感情だけで特定の部員をひいきするような先生は自分の都合でコミュニケーションが変わっていくおそれがあります。みんなで同じ環境で部活に注力しているのにもかかわらず、人によって対応が違うのは理不尽であると言わざるを得ないでしょう。

特徴2 部活外の仕事を押し付けてくる

第2に、顧問という立場を利用して部活外の仕事を押し付けてくるのもダメな顧問の特徴です

部活動の運営に関係することなら、部員として雑務を行うのは大切なことです。

けれども、部活動に全く関係ない学校の雑務を顧問の名の下にやらせようとしてくるのは筋違いです。特に、体育会系の部活では顧問に逆らえない雰囲気があるケースも珍しくありません。それを利用して、理不尽なことがまかり通っている学校もあるのです。

「教育の一環」と言えば聞こえはよいかもしれませんが、顧問と部員の関係を利用して、何かを強制するのは一般企業でいう「ハラスメント行為」に該当します。

特徴3 考え方が古い

第3に、考え方が昭和のままでで古いのもダメな顧問であると言えるでしょう。とりわけ、体罰などの暴力行為を容認する顧問は論外です。

いわゆる、体育会系の部活では、指導者が教育の一環として暴力を振るう「体罰」が横行しています。「厳しい環境だからこそ成長する」という科学的根拠のない考え方のもとに殴ったり、暴言を吐いたりして、恐怖で部員を支配するわけです。

実際、体罰はその場で言うことを聞かせるのには一定の効果があるものの、それによって生まれるストレスが広範囲で悪影響をもたらす可能性が指摘されています1。事実、自殺に追い込まれた人もいます。

見てるだけの顧問はダメなのか?

なお、部活を見てるだけで何もしない顧問はダメな人なのでしょうか?

これに関しては、具体的に指示をしないからといって必ずしもダメな顧問であると言えません。部員の自主性を伸ばすために、敢えて何も言わないというスタンスを取っている可能性もあります。実際、顧問が口を出しすぎると、自分たちでは何もできないチームになってしまうケースもあるのです。

しかし、いざという時になっても何もしない顧問は良くありません。すなわち、顧問がサボっているだけの可能性もあるのです。とはいえ、学校の先生のなかには、部活を担当するのが辛いと感じている人たちもいます。通常の授業やクラスに加えて、部活の顧問まで担当するのは大変なわけです。

こうした事情に鑑みて、近年では教員のブラック労働が問題視され始めています。そもそも部活動を廃止するという制度それ自体の見直しに加えて、地域のボランティアを採用するなど、先生の負担を減らすための取り組みにも注目が集まっているのです。

おかしいと気づいたときはどうすればよい?

それでは、「顧問がおかしい」と気づいたときは、具体的にどうすればよいのでしょうか?

これに関しては、顧問に違和感を持っている部員たちで団結して保護者に相談することが大切です。その際に、顧問のおかしい行動を客観的に立証するための証拠を用意できるなら理想的です。本気で戦うなら絶対に勝つ状況を準備してから始めることが大事なのです。

ただし、リスクのある行動は控えてください。遊び半分では自分たちが不利になるおそれがあります。

顧問以外の先生に相談するのはおすすめできません。特に、何の権限もない教員に話したところで問題を解決するのは極めて難しいと言わざるを得ないでしょう。むしろ、顧問にバレたら、陰湿な仕打ちを受ける危険性もあります。教員たちは組織で動きますから内部で問題を顕在化させづらいんです。

だからこそ、証拠を揃えて、保護者を動かしていくことが大切なのです。いざ顧問を問題視しようと動いても、おかしいことを客観的に裏付けることができなければ、問題を解決することはできません。むしろ、学校にいづらくなってしまうため、中途半端では逆効果になるリスクもあります。

顧問がやばいなら辞めるのも重要

顧問が人間として受け付けられないなら、部活を辞めるのも選択肢のひとつです。特に、部員たちが顧問に傾倒していて仲間を見つけられないときは自分から縁を切るのもよいでしょう。もし、両親を説得するのが難しそうであれば、やはり「証拠」が必要です。

加えて、各都道府県には、未成年の相談窓口が用意されています。そこに電話をかけてみるのもよいでしょう。あなたが本気で困っていることを伝えてみてください。

なお、本記事に匿名でコメントをしていただければ、適切な対応について回答しますので、遠慮なく利用してみてください。

脚注

  1. 東京理科大学『体罰を科学する』(山本宏樹 著 · 2016)↩︎
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この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

コメント

コメント一覧 (8件)

  • 部活の顧問がいつも理不尽に怒ってきます。
    しかも怒る時に心をえぐるような言葉で言ってきます。
    それが嫌で今日、部活を休んだらおとといの誕生日にプレゼントとして貰ったタブレットを母親に没収されました。
    部活を辞めたい気持ちはあるのですがこれで部活を辞めたら、皆が1年生大会に出られなくなってしまうと思うと辞められません。
    でも1年生大会まで頑張るのも多分顧問に耐えられなくてできません。
    そして、部活も入りたくて入ったわけではなく親が部活には入りなさいと言うので入りました。あまり入りたくもない部活に入って顧問がこれで、しかも誕生日プレゼントを没収されて。
    やはり部活を辞めるのか1番なのでしょうか?

    • それはひどい話ですね…
      チームメイトには、そのことを相談できそうですか?
      顧問が嫌なら継続しても辛い日々になっていくと思います。
      ただ、それが原因で人間関係が悪くなって居心地がよくないのも心配ですから、
      部活動のメンバーに相談したうえで、タイミングの良い時に退部するのもよいと思いますよ。
      せっかく学校生活が部活でネガティブになるのはもったいないです。

  • 顧問が理不尽な理由で部活にもう来るなといってきます。
    ついこの間体育祭があってその次の日の部活は人が揃いませんでした。それで怒るのはまだ分かるんですがこの前私がどうにも体調が悪く土日の部活に行くために平日の学校を休んで部活に行けませんでした。その日休んだのは私1人で沢山休んだ訳でもないのにどうせもう揃わないならお前らは練習しなくていい1年生だけ練習すると言われました。
    その2日前くらいに他の2年生の子が休んだ時は何も言わなかったのに私が休んだだけで部活をやらないと言い出した理由がわかりません。
    体調不良でも休ませて貰えないのですがどうれば良いのでしょうか…

    • その顧問は自分の思い通りにみなさんが動かないことに腹を立てているんでしょうね。
      この手のタイプはブラック顧問と言わざるを得ません。
      もし、その顧問があなたに対して言葉の暴力をふるっているならば、
      証拠を集めて、両親に相談しPTAや教育委員会に訴えるのもひとつの手です。
      体調が悪いのに休めないのは理不尽なことです。自分を責めないでくださいね。

  • 顧問が最近昼休みも部活に手を出して休めなくプラスきつい練習をほぼ毎日やらされていて私生活にも支障が出ています(階段が登りづらい)そのなか腰が痛い日に休ませてくれなかったり何かやらせようとする顧問が嫌いです

  • 私は吹奏楽部に入っていますが、顧問の先生がお気に入りの生徒と嫌いな生徒の対応の差が激しい人です。私はパーカーッションにはいっていますが、合奏のとき同じ学年の男の子がティンパニでミスをしても「そこ、間違ってるよ」ぐらいしか言わなくて私がティンパニを始めて1週間のとき理不尽な理由で怒られて挙句の果てには、「〇〇、〇〇、〇〇…」と不機嫌そうに言われたり「それくらいの音程の差分かんないのやばいよ」とか言われました。これってやばい顧問なのでしょうか?やばい顧問の場合どうすれば良いでしょうか…?

    • それは理不尽な顧問ですね。
      対応策としては、その先生を「先生ではなく不完全な一人の人間」であると認識しなおすのがよいかもしれません。
      男子には優しいけど女子には厳しいという人もいます。。。
      同性だから言いやすいのかもしれませんが、ひどい話ですね。。。

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