高校の部活は何時まで?法律の有無や文科省のガイドラインを解説

高校の部活は何時まで?法律の有無や文科省のガイドラインを解説

高校生活といえば、部活動に青春を捧げるイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。放課後のグラウンドで汗を流す運動部、音楽室でハーモニーを奏でる吹奏楽部、静かな教室で作品作りに没頭する文化部……。しかし、その一方で「部活って何時までやるものなの?」「長時間の練習、大丈夫なの?」と不安に感じる生徒や保護者も少なくありません。

実は、部活動には明確なガイドラインがあり、活動時間や休養日がしっかりと定められています。それでも学校や地域によって実情は異なり、「うちの学校ではどうなんだろう?」と疑問に思うこともあるはずです。

この記事では、高校の部活動の終了時間や活動時間に関する法律、文科省のガイドライン、さらには部活ごとの具体的な活動時間まで徹底解説します。さらに、勉強との両立を目指すためのヒントや、最新の部活動改革についても触れていきます。これを読めば、高校生活をより充実させるためのヒントがきっと見つかるはずです!

目次

高校の部活は何時まで?

高校の部活動の終了時間は、学校や部活の種類によって差がありますが、一般的には以下のような傾向があります:

  • 平日の活動時間:最遅19時まで、早い学校では17時頃に終了
  • 平日の活動時間目安:2時間程度の練習が基本
  • 週末・祝日:最大4時間程度(午前か午後、または1日を通した練習)

これらの時間設定は、生徒の健康や学習時間の確保、そして教員の負担軽減を目的としています。特に2023年4月からは文部科学省の新しい指針により、活動時間の制限がより厳格に運用されるようになりました。

平日の部活動は授業終了後に行われますが、その日の授業数によって開始時間が変わります:

  • 6時間授業の日:15:00授業終了→15:30頃から部活動開始
  • 7時間授業の日:16:00授業終了→16:30頃から部活動開始
  • 活動時間:概ね18:00〜19:00頃まで
時間帯公立高校の例私立高校の例
15:30~16:00授業終了・準備授業終了・準備
16:00~18:00頃部活動(練習・ミーティング)部活動(練習・ミーティング)
18:00~18:30頃片付け・下校準備片付け・下校準備
18:30~19:00学校を出発学校を出発
~19:30帰宅帰宅

私立高校の場合、放課後の学習サポートや補習との兼ね合いで部活動時間が短くなることもあります。一方、強豪校や特別コースがある学校では、活動時間や設備が充実しているため、やや遅い時間まで練習が行われる場合もあります。

朝練と昼練の実施状況

多くの部活動では、放課後だけでなく朝や昼休みの時間も活用しています:

朝練(朝練習)

  • 活動時間:授業開始前、最大1時間程度
  • 特徴:比較的軽いトレーニングが中心だが、早起きが必要1

昼練(昼休み練習)

  • 活動時間:昼休み約1時間
  • 特徴:準備や片付けが容易な文化系部活動が特に活用
  • 活動の傾向:食事を早く済ませる「早弁」の習慣あり1

部活の活動時間に関する法律はあるの?

部活動の活動時間を直接規制する法律は存在しません。しかし、教育基本法や学校教育法の枠組みの中で、学校教育活動の一環として部活動が位置づけられています。注目すべきは、部活動の時間と教員の労働時間の関係です。

2019年、東京都の中央労働基準監督署が私立高校に対し、「残業代不払い」に関わる労働基準法違反で是正勧告を行いました。この判断は画期的でした。従来、部活動は教育課程外の活動で、教員の自発的行為とされてきましたが、実際には半ば強制となっていたからです。

2019年1月に公開された「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」では、教員の勤務時間について次のように定められました。

  • 基本原則:「教師等が校内に在校している在校時間を対象とする」
  • 時間外労働の上限:
    1. 1か月の在校等時間から所定勤務時間を引いた時間が45時間を超えないこと
    2. 1年間で同様の計算で360時間を超えないこと

これにより、部活動の時間も教員の勤務時間としてカウントされるようになり、学校での勤怠管理の重要性が高まっています。

文科省のガイドラインで定められる時間

スポーツ庁(文部科学省)が2018年3月に策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」では、具体的な基準が示されています。

文科省のガイドラインで定められる時間

  1. 活動時間
    • 平日:2時間程度
    • 週末・休日:4時間程度を上限
  2. 休養日
    • 週当たり2日以上(平日1日、週末1日以上)
    • 学校の方針として「週5日活動」が一般的1
  3. 活動の上限
    • 週当たりの活動時間上限:16時間未満が望ましい

これらの基準は、スポーツ医・科学の観点から設定されています。「行き過ぎたスポーツ活動はスポーツ外傷・障害やバーンアウトのリスクが高まり、体力・運動能力の向上につながらない」という科学的見地に基づいています。

高校生は中学生より心身が発達していることや、高校ではより多様な教育が行われていることから、このガイドラインは「原則として適用」しつつも、「多様な教育が行われている点に留意する」とされています。つまり、高校では学校や部活動の特性に応じて、ある程度の柔軟性が認められているのです。特に高校の運動部では、「地域、学校、競技種目等に応じた多様な活動を行うことができる」とされています。

なお、最近の重要な動きとして、2023年度から本格的に始まった部活動改革があります。この改革の中心は「学校部活動から地域部活動への転換」です。

  • 休日の部活動の地域移行:教員の休日確保のため、休日の部活動を地域のスポーツクラブなどが担当
  • 教員の選択肢拡大:「休日の活動に携わる・携わらない」を教員が選択できるように
  • 茨城県の例:2025年度までに教員の休日の部活動指導をゼロにする目標を設定

この改革は教員の働き方改革の一環であり、教員が本来の教育活動に専念できる環境を整えることを目指しています。

部活ごとの活動時間(目安)

運動部の活動パターン

運動部は体力づくりや技術向上のための練習が中心となり、比較的長時間の活動が一般的です。

平日の活動例

  • 授業終了後(15:30頃):着替え・準備
  • 16:00〜18:00:練習・ミーティング
  • 18:00〜18:30:片付け・下校準備
  • 19:00頃までに下校

週末・休日の活動例

  • 午前(8:00〜12:00):練習
  • 昼休憩
  • 午後(13:00〜17:00):練習試合や大会3

特に強豪校では練習時間が長くなる傾向がありますが、最近では「文武両道」の観点から極端な長時間練習を避ける傾向も強まっています。バスケットボール部やバレーボール部のような強豪校では、県外遠征など休日を使った活動も多く見られます。

文化部の活動パターン

文化部は活動内容によって練習時間が大きく異なります。

吹奏楽部・合唱部などの例

  • 平日:16:00〜18:00の練習
  • 週末:コンクール前は長時間練習あり
  • 特徴:「毎日朝昼夕と練習があり、部活漬けの3年間を送りました。練習は厳しく、辛いことだらけでしたが、吹奏楽が好きという原動力で必死に練習に励みました」(大学生の回顧)

文化系軽量部の例(クッキング部など)

  • 平日:週に数回、16:00〜17:30程度
  • 週末:基本的に活動なし
  • 特徴:「調理室で料理を作り、皆で食べるというゆるい部活に入っていました。部内は和気あいあいとした雰囲気でした」(卒業生の声)

書道部・美術部などの例

  • 平日:16:00〜18:00程度
  • 週末:文化祭や展示会前は集中練習
  • 特徴:「文化祭では書道パフォーマンスを披露していました!部員皆で一生懸命準備をしたこと、本番では盛り上がって嬉しかったことをよく覚えています」(卒業生の声)

まとめ:勉強との両立も視野に入れよう

高校生の部活動は、文部科学省のガイドラインにより平日2時間程度、週末4時間程度を上限とし、週2日以上の休養日を設けることが推奨されています。この基準は、生徒の健康と学業の両立、そして教員の負担軽減を目的としています。

2023年度から本格的に始まった部活動改革では、特に「学校部活動から地域部活動への転換」が推進されており、教員の働き方改革の一環として重要な意味を持っています。茨城県では2025年度までに教員の休日の部活動指導をゼロにする目標が設定されるなど、各地で改革が進行中です。

高校生活は限られた貴重な時間です。部活動と勉強、さらには友人関係や趣味など、様々な要素のバランスを取りながら、充実した日々を過ごすことが、将来の自分を形作る大切な経験となるでしょう。

※現在進行中の部活動改革により、各学校や地域での部活動の運営方法は変化している可能性があります。最新の情報は、各学校や教育委員会にご確認ください。

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本記事の監修者

1990 年生まれ。慶応義塾大学福澤諭吉文明塾 CP7期生。公共法政策修士(東北大学)。 研究分野はレジリエンスの社会政策。2017年より東日本国際大学・福島復興創世研究所の准教授として福島復興の研究及びプロジェクトに携わりながら、大学でゼミや授業を開講。2019年より独立し、オウンドメディアの開発・運用・売却、データ解析、SEO対策、SNS(Facebook、Twitter、インスタグラムなど)を含む広告宣伝の企画と運用、記事作成、CIデザインなどマーケティングに関わるサービスをワンストップで提供している。福島県総合計画審議委員会の審議員を歴任。

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