部活を辞めると逃げグセがつくのは本当?切り出し方や気まずいときの対処法

部活を辞めると逃げグセがつくのは本当?切り出し方や気まずいときの対処法

両親や学校の先生に「部活を辞める」と伝えた際に、「退部すると逃げグセがつく」と言われて戸惑っている人たちもいるはずです。ちゃんとした理由があるのにもかかわらず、部活を辞めることを精神的な弱さとして捉えられるのは納得がいかないですよね。

実際のところ、部活を辞めると逃げグセがつくのは本当なのでしょうか?

この記事では、退部と逃げグセの関係性について考察しています。また、部活をやめることの切り出し方や気まずいときの対処法も説明しているので、これから部活を辞めようと考えている人たちは参考にしてみてください。

目次

部活を辞めると逃げグセがつくのは本当なのか?

さて、部活を辞めると逃げグセがつくのは、本当の話なのでしょうか?

結論から言えば、部活を辞めたところで必ずしも「逃げグセ」がつくとは限りません。そもそも退部する理由が明確であるにもかかわらず、他人が部活を辞めることを「逃げ」と決めつけるのは本人の気持ちを蔑ろにする行為と言えます。

なかには、退部を引き止める文句として「逃げグセがつく」と脅してくる人たちもいます。はっきり言って、科学的根拠のない妄言です。もちろん、過去の行いから「嫌なことから逃げる性格である」と客観的にわかるような場合、本人を心配して厳しい言葉を選ぶ人もいます。

しかし、「嫌なことから逃げてはいけない」という根性論は、嫌なことをさせている側にとって都合のよい理屈にもなりかねないのです。実際、部活が楽しくないなら辞めてもいいんです。その時間でまた、自分の好きなことを頑張ればよいだけの話なのです。

また、「部活から逃げた」という後ろめたさの有無は本人が最もわかっていると思います。他人が勝手に判断するようなことではないのです。もし、「逃げグセがつくぞ」と言われたときは、適当なことを言っていると気にしないようにしましょう。

部活を辞めるのが気まずいときの対処法

しかしながら、いざ部活を辞めると、部員や顧問と気まずくなりますよね。実際のところ、退部による居心地の悪さはどのように対処すればよいのでしょうか?

一概には言えませんが、ここでは、そんなときに役立つ方法を3つ紹介します。

方法1 辞める理由を丁寧に説明する

第1に、部活を辞める理由を顧問や部員に丁寧に説明することが大切です

いうまでもなく、「退部=裏切り」と捉える人たちもいます。けれども、ちゃんと納得できる理由がある場合は、「それなら仕方がない」とわかってくれる可能性もあります。相手を信頼して本音を誠実に伝えることで、辞めた後でも良好な関係を維持できるかもしれません。

とはいえ、人によっては何を言っても「一人だけ辞めるなんてあり得ない」と思う人もいます。みんなから好かれるのは難しいのが現実なので、その時はスパッと諦めるのも大切なことです。

方法2 環境をガラッと変えてみる

第2に、部活を辞めた後の環境を思い切って変えるのも選択肢のひとつです

部活を辞めれば、その分だけ時間が空くはずです。何もしないままで暇な時間を作ってしまうと、日常がつまらなくなってしまうので、具体的に行動することをおすすめします。例えば、前々から興味があったコミュニティに思い切って参加してみる、DIYをやってみる、推し活してみるなど、選択肢は無限大です。

過去の環境に捉われるのではなく、新しい場所で新しい人との繋がりをつくり、自分らしい学校生活を主体的に生み出すことで、「気まずい」という気持ちも吹き飛ばすことができるかもしれません。

方法3 人間関係の断捨離を行う

第3に、部活の人間関係を思い切って断捨離するのもよいでしょう

残念ながら、あなたがどんなに頑張っても、気まずい関係が解消されないこともあります。だからこそ、縁を切ってしまうのも重要なのです。これから先の人生、部活だけがすべてではありません。学校を卒業してからでも友達はできます。

加えて、長い目で見た時に、ずっと仲良くいられる間柄の人は非常に少ないのが現実です。たまたま部活が同じだから仲良くしていたレベルの人とは年齢を重ねるにつれて疎遠になっていく可能性もあります。その意味では、本当に大事な人としっかり関わっていく選択もまた重要なわけです。

部活を辞めるときの上手な切り出し方

さて、ここからは実践編として、「部活を辞めるときの上手な切り出し方」を紹介します。

その1 顧問の場合

はじめに、部活の顧問に退部を上手に切り出すには、退部届を持参して「これからの部活についてご相談があります」と率直に伝えましょう。おすすめのタイミングはお昼休みなどの比較的に余裕のある時間にしてください。朝や部活の後だと後が詰まってしまうので話が途中で終わってしまうおそれがあります。

長引かせると、いつまでも部活を辞められません。なかには、「あなたに辞めてもらうと困る」を考えている顧問もいます。相手は本当に心配しているのか、それとも面倒なことを起こしたくないのか、をしっかり見定めて、あなた自身の意思を貫いてください。

その2 部員の場合

続いて、部活の先輩や後輩、同期に辞めることを話す際は、信頼できる人から話していきましょう。上手な切り出し方としては、LINEなどで「部活のことで大切な話があります」と深刻な内容であることをメッセージで表現すればよいでしょう。

仲の良い人ならば、あなたの様子から退部の話であることを察するかもしれません。対面で言うのが辛いときは電話でもよいでしょう。ただし、退部が決まる前になるべく大切な人に相談するようにしてください。後から「聞いてなかった……」とショックを受ける人もいるので気を付けましょう。

部活を辞めるのは甘えではない

部活を辞めるのは甘えではありません。むしろ自分の置かれている状況をきちんと把握できているからこそ、「辞める決断」ができるとも言えるでしょう。もっと言えば、自分が選択した答えを正解にできるように、退部した後の学校生活を充実なものにするために全力を尽くすべきです。

「逃げグセ」がつくと言われたとしても、気にする必要はありません。そこには、科学的根拠は全くありません。これからまた別なことを頑張り抜けばよいのです。嫌なことから逃げるのは悪いことではありません。むしろ、本当に好きなことに時間を使うべきなのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HTT編集部は幼児教育、学校教育、大学教育などの教育を専門的に扱い、読者の皆様に記事形式で情報を伝達するプロフェッショナルです。教育分野に知見のあるライター、編集者、研究者、校閲者から構成されたチームで記事を制作しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次